通年センターでは、様々な方の協力を得ながら、長野県の3000メートル級の山(乗鞍岳、八ヶ岳、木曽駒ケ岳など)へのチャレンジをして来ました。コロナ禍は山小屋やロープウェイでの密を避けるため、恵那山や、富士見台高原などの阿智村セブンサミットにチャレンジ。そして、昨年度より、山小屋での業務経験もある、うっちーの助言で北アルプスの爺ヶ岳を計画していました。しかし、昨年度は、センターの中でコロナが流行ってしまい断念。
8月末ののろのろ台風の心配もありましたが、9/7,8の週末はいい天気予報。
ぺー、のぶ、あかやん、18-20期に3年間、園生で当時は八ヶ岳に登っていた、あっかんの4人で引率をして、13人の園生と4人の地区の子、計21人で山小屋の種池山荘、そして、爺ヶ岳に向かう山行をしました。
山小屋泊ではありますが、1泊2日のじぶんの荷物をじぶんで背負って歩き続ける小さな子ども達の大きな挑戦です。
黒部ダムの入り口である扇沢駅の少し南にある柏原新道へ向かいます。
5:30起床、大広間5:40集合、6:10出発。
飯田山本→安曇野インター→大町市へ。
9:30。休憩2回挟んで、柏原新道付近へ。
不安な子は、扇沢付近のトイレへ。準備運動、団結踊りをして2チームに分かれて出発。
1337mから、2456mの種池山荘、そして爺ヶ岳2669mを目指します。
☆ぺー、あっかん13人チーム(ゆず、いけ、おはぎ、こう、わっくす、あーちゃん、うなぴー、ちーちゃん、ゆきねこ、かず、はる)
☆のぶ、あかやん8人チーム(みっちゃん、あっぴー、のん、たけ、あおい、まっきー)
種池山荘は、火器の使用が禁止なので、夕食は山小屋にお願いしました。昼ごはん・行動食・2日目の朝ごはん・寝る時のインナーシーツ(遊楽館のシーツ2枚)・水2リットル・カッパ・ライト・ザックカバー・翌日の着替え・フリースを詰めました。30~40リットルのリュックがパンパンになるくらいの量です。
大川入山のように、初めと最後の上り坂が大変だよ~と学習してましたが、宿泊の荷物を担いでの登山は初めて。声を掛け合いながら、少しずつ少しずつ登って行きました。15分登っては短い休憩、15分登っては長めの休憩・・・の繰り返しの1時間半でした。
中盤は、霧に包まれることが多かったですが、風も吹いていたので、赤沢岳、岩小屋沢岳、扇沢駅がたまーに見られ、きれいでした。
たくさんの人たちと抜いたり、抜かれたり一緒に登ったり、すれ違いました。
登りで苦しい中でも、顔をあげて、挨拶をしていたと思います。
たくさんの方に、応援してもらいましたね。
小屋の前は横に500mを150m上に登るというなかなかの急坂ですが、よくがんばりました。途中、開けていて見えそうで見えないところでお互いのチームに「やっほ」していて声が聞こえた時も一緒に登っているという感じがしました。
大人の目安3時間40分のコースを休憩も合わせて、13人チームは約5時間。
8人チームは約6時間で登りました。
小屋が見えた時、着いた時の達成感はとてもよかったですね。
13人チームは、チェックイン作業も合わせて1時間ほどの休憩が出来たので、1日目にも爺ヶ岳に向かいました。ザックを置いて行けるのはとても身軽でしたね。
そして、なんとなんと2羽のライチョウを見つけられました。
うなぴーが、「ん?なんか看板の向こうで動いているよ」が発見でした。
おどかさないように、静かに集まって、見守りました。こうが、「とても感動した」と言葉に出してましたが、みんな同じ気持ちでした。
18時に山小屋に戻り、夕飯をいただきました。山の上なのに、アツアツ、ホクホクのたくさんの品目のご飯をいただき、おいしいおいしいで、お代わり自由の味噌汁が完売したよ~と、スタッフさんに言われ、なんだか部活の合宿みたいな雰囲気でした。
夕食後は、翌日3:30に起きるので、起きたら静かにそのまま外に出られるように準備を整えました。準備が出来たところで、小屋の前に集まりました。1人ずつよかったなと思ったことを発表。助け合ったこと、がんばったこと、けがせずに山小屋にたどり着けたことなどを発表してました。
明日のハレを願って、「にじ」を歌って、好きなものを握って、”カンパイ”して夜のひと時をちょっとですが過ごしました。ちなみに、うっすらと星が出ている時間もあったたのですが、霧に包まれていました。
山小屋の就寝時間の20:15に合わせて、ねました。おやすみなさい。
3:30に起床。準備出来次第、小屋前に集合。長野県の日の出5:26に山頂を目指して4時少し前に昨日のチームで歩き始めました。
今日は、8人チームが前を歩きます。
真っ暗で霧に包まれています
30分ほど歩き、目の前の山を越えると、少しずつ空が明るくなって来て懐中電灯のライトを消してもいいかなと思えて来ました。振り返ると山小屋の明かりが見えて、進行方向の右下には扇沢駅の明かりも見えました。左側の広大な景色も広がって来ます。
1時間30分弱。日の出の少し前に全員、頂上へ到達!
雲の流れが速く、霧で包まれたりもしますが、背後の山の稜線や東の方向に雲海が広がっていたりと絶景が広がっていました。エネルギー補給兼、朝食?のカントリーマアムを1人4枚ほうばります。
日の出がきれいに見えたわけではありませんでしたが、雲間から、つよくてやさしいオレンジ色の光が。歓声があがりました。
さあ、下りが始まります。
なんと!今日は、たけがライチョウの5羽の群れを見つけてくれました!
全員でしばし観察。
かわいかったですし、嬉しかったです。
40~45分ほどで、山小屋に戻りました。ちょっと急ぎ目に部屋からチェックアウト。ロビーで、コーンスープをいただき、買いたい人は、記念バッチや手ぬぐいなど爺ヶ岳&種池山荘グッズを買いました。
下山は、少し入れ替わって、
☆ぺー、あっかん13人チーム(みっちゃん、あっぴー、ゆず、いけ、こう、わっくす、あーちゃん、うなぴー、ちーちゃん、ゆきねこ、かず)
☆のぶ、あかやん8人チーム(おはぎ、のん、たけ、あおい、まっきー、はる)
で歩きました。
水は、半分の約1リットル程度になり、行動食が減っているので、軽快になりました。それでも、3時間程度歩き続けるのと、昨日の疲れで、ふらふらとしてしまうこともありました。気を付けて、歩いて行きます。
標高的にも半分くらいの時に、上を見ると山小屋が見えて、歩いてきた高さを実感しました。
それぞれのチームにいろんなエピソードはあったと思いますが、無事に、全員が下山しました。整理運動をして、万歳三唱をして登山を終えましたー!
おつかれさまでしたー!あ、最後にカモシカの家族にも出会えました
その後は、大町市の薬師の湯で温泉とご飯。黒部ダムカレーを食べる子も。
岡谷JCTの工事渋滞で、帰宅は18時になりましたが、無事にセンターに戻りました。
荷物の片付けはとても早く、日記に取り掛かっていました。
そして、本日、水曜日まで全員元気に登校しています。すばらしい。
子ども達のうれしかったこと、かんどうしたことを1つずつ抜粋します。
あっぴー「だれかがころんだら、みんなすぐ『だいじょうぶ』とかけつけてくれる。(かんどう)」
みっちゃん「登山で辛かったりこわかったりしたけど、景色を見た時めっちゃ感動した!」
こう「みんながこえをかけてくれたこと」
のん「友達と話しながら、歩けたことがうれしかった。」
ワックス「あいさつをした時に、『がんばってね』とかえしてくれたこと」
おはぎ「けしきを見て人生ではじめてこころにきた(ちょっと)」
いけ「みんなとはなしながら、ちょうじょうまでついたこと」
ゆきねこ「1日目はきりがいっぱいあったけど、2日目になったら、きりがなくてけしきが、みれてよかった。」
ちーちゃん「はじめて日の出が見れて、うれしかったし、かんどうした」
うなぴー「久しぶりに山だな~ってのをかんじられた!山のけしきにもかんどう!!」
たけ「山ちょうについたとき、かんどうした」
あーちゃん「色々な人におうえんされたこと」
まっきー「会った人にあいさつをしたら、『すごいね。がんばってね』っていってくれたこと」
たくましく、何周りも大きくなったみんなと、再び通年合宿を進めて行きます。
ぺー